物件が決まれば、具体的な準備に入る。主なものは、ハードである店づくりとソフトの要となる人づくりである。FCに加盟しない独立開業ならば、顧客ターゲット、仕入れ先、商品計画、販促計画などの店舗運営にかかるさまざまな要素を自分で考慮して決めなければならない。しかし、FCではこれらはフォーマット化されているため、加盟店はその研修を受けることになる。
まず、店づくりでは店舗設計が行われ、施工に入る。FCでは標準店舗が決まっているから、これに沿って行われる。工事が終了すれば、必要な什器備品、商品が搬入される。FCの看板が掲げられれば、スタートも間近だ。
これら店づくりと並行し、店舗運営には欠かせない人づくりが行われる。まず、オーナー自身の研修だ。内容は、事業主として経営に必要な知識や店舗運営の日常作業についてである。
事業主として必要なのは、経営資源である「人・モノ・金・情報」を管理する能力。ただし、FCにおいては情報の管理は本部が中心に行うのが普通なので、それ以外の内容が中心となる。また、店舗運営に必要な知識は業種業態や各FCにより異なるが、何にせよ詳細な業務マニュアルを渡され、それに沿って行われる。このマニュアルは日常業務の根幹をなすものだから、完璧にマスターするよう心掛けよう。
特に、飲食業やサービス業のように商売に特別な技術が必要なFCであれば、その習得ができるまで念入りな研修が行われる。この技術はチェーン全体のブランドを維持する重要なポイント。多数ある加盟店の中に一つでもレベルの低い店舗があればチェーン全体のイメージ低下に繋がりかねない。
これらは、本部の研修センターまたは直営店で、店舗完成後はその現場で実施されることになる。研修期間は各FCで異なるが、飲食業では1ヵ月に渡ることもある。 |
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次に、店舗スタッフの募集がある。家族だけで運営できればよいが、たいていパート・アルバイトを数人雇用し、シフトを組むことになる。会社組織にするのなら、それ以外に社員を雇用することもある。
募集手段としては、親戚・知人に声をかける、募集広告を掲示する、新聞広告などの媒体を利用するといった方法がある。必要なコストや応募してくる人の信頼性を考慮すれば、最初は知人などの口コミで探すのが確実だろう。
パートといえども人件費は固定費であるから、後々の資金繰りに影響を及ぼす。また、接客が不可欠のFCではスタッフのレベルが業績に与える影響は大きい。必要な人数の決定から人物の選定は慎重に行った方がよい。
スタッフが決まれば、次はその研修だ。この際、重要なのは自分が彼らのリーダーであるという自覚をしっかり持ち、有効なリーダーシップを発揮することだ。店舗運営の具体的内容は、マニュアルなどを用いて一通り教育・研修できるだろうが、良い店にするためには気持ちよく働いてもらえるよう、人間関係を良好に保つ努力も重要だ。 |
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